フォークリフトは、物流業務に欠かすことができない車両です。主に倉庫内で使用する車両は、排気ガスの問題がある関係からバッテリー駆動式タイプが使用されます。

基本的に、バッテリータイプで倉庫内のみの走行でも所定の教育を受講して、認定を受けた人だけが操縦を許されるルールになっているため、免許となる資格を持たない人が操縦することは避けるべきです。

倉庫内でフォークリフトを使うときには、事故対策を入念に行っておかなければなりません。例えば、フォークリフトを運転するときには必ずヘルメットを装着すること、バックのときには警笛を鳴らして走ることなどが挙げられます。

ヘルメットは、作業中に棚の上やパレットに積み込んでいる製品などが落下したとき、運転する人を保護するための事故対策として有効です。

わずかな距離だけなのでヘルメットを装着しない、少しだけ位置を移動するだけなので装着せずに運転することはルールに反したことになります。

そのため、事故対策の基本の形で運転する人は必ず所定のヘルメットを装着すること、そしてそれをすぐに利用できるようフォークリフトの運転席などに設置しておくことも事故対策に有効といえましょう。

バックするとき、通常なら警笛となる音が鳴るような仕組みになります。

しかし、音がうるさいなどの関係で警笛をオフ状態にして操作する人も多いのではないでしょうか。最近のフォークリフトは音が小さいので、移動している車両に気が付かないなどのケースはないのですが、作業に集中しているときなど移動しているフォークリフトに気が付かないこともゼロとはいい切れません。

このような警笛となる音は事故対策にとても重要なものになりますので、オフにしないよう作業者に指導することも事故対策に有効です。

そして、リーチタイプのフォークリフトの場合、立ったままで操作することからも片手は必ず手すりを掴むなど、運転中のルールを明確にすることも大切です。

運転席が設けられているタイプの場合、腰かけてから必ずシートベルトを着用する、無理な走行をしないことや低速走行を心掛けるなど安全運転を徹底させることも重要です。

倉庫内の作業をするときには、走行しているフォークリフトが近づいてきたときは道をあけるなどのルールを設けたり、作業者が前方にいるときにはスピードを落としてこちらが移動していることを認識しているなど確認した上で先に進むなどの配慮も大切です。

これは、フォークリフトの走行経路を明確にしておくといった基本的なルールを設けることが大切で、フォークリフトが通過するような場所での作業をしないこと、どうしても作業しなければならないときには作業者もヘルメットを装着して事故対策に備えましょう。

なお、倉庫によりフォークリフトの走行経路を明示すると同時に、そのような場所への立ち入りを制限しているところも少なくありません。

これは事故対策にとても有効な手段になるので検討の価値は高いといえましょう。